ダイビングに特化した気象情報を利活用してセルフ(バディ潜水)ダイバーを養成しサポートする独自サービスmogureru?

今回は【前提の書】と題して、現在のダイビングシーンと未来についてmogureru代表のSEKITAがQ&A方式で語ります。

Qそもそもセルフダイブやバディ潜水ってなんですか?
Aセルフダイブ=バディ潜水のことです。プロのガイドを付けないで自分自身(アマチュアのダイバー同士・バディ)でダイビングを計画し潜ることです。

Qう〜む、イマイチピンとこないんですが・・・
A山の世界波乗り(サーフィン)で例えるとわかりやすいです。

「天気も良いし、八王子あたりの高尾山でも散歩に行こっか?」って感じでカップルでデート行ったりしますよね?それがセルフ(バディ)登山です。

逆に、「プロの山岳ガイドに同行してもらって剣岳を攻めてみよっか」というのもあるわけです。プロの山岳ガイドを付けるとお金はより必要ですが、万が一の時の保険も加入しているだろうし装備のレンタルなども万全です。登山道中には気の利いたトークもあり楽しいはずです。安全と楽しみを得るサポートをその道のプロが叶えてくれるってわけです。これがダイビング業界で言うところのガイド付きダイビングです。

サーフィン業界なんてのはセルフの波乗りがほとんどですよね。とりあえず板を購入して車に積んで見様見真似でやってみながらおぼえていく。プロに教わるのは最初の体験くらいでしょう。

Qダイビング業界の現状についておしえてください。
Aそもそものダイビングライセンスの意味は「バディ同士でダイビングができる」というものですが、日本のダイビングはそうはなっていません。これには色んな理由がありますがいくつかあげてみます。

①3日程度で資格取得したところで、自分だけで潜れる技量なんて身につかない。恐い。
②そもそも器材を持ってない。プロショップに依頼して全部貸してくれる方がお得で楽。
③日本の海は漁業者のもの。日本は潜れるポイントがあらかじめ決められておりルールを守らないと密漁と判断される可能性が高い。ガイド付きダイビング以外の潜水を、許可していないポイントが多い。
④アマチュアダイバーにセルフで勝手に潜らせて事故になるケースがあるので、受入側も許可出し難い。

上記のようなことから、日本のダイビングの90%以上はガイド付きダイビングです。
ライセンス取得後も継続的にプロにガイドに依頼して潜るスタイルが一般的です。

Q日本でセルフダイビングができるエリアって?
Aまだまだ数が少ないのが現状です。葉山の他に、城ヶ島や三浦エリアの一部ポイント、伊豆や沖縄などにポイントがあります。

Q葉山はセルフダイバーの聖地?

葉山は昔からセルフダイビングの聖地と言われています。隣に御用邸があり近くに基地もあるため外国人が多く潜りにきます。地元漁協とダイバーとの関わりが他エリアに比べて特殊です。

Q沖縄本島もセルフダイビングが盛ん?
そうです。歴史的な背景から沖縄本島の海はどこに潜っても誰も文句言いません。
そういう意味では、セルフダイバーの楽園とも言えます。

Qセルフダイバーを応援するシステムmogureru?の本当の意味は?
A日本では昔からセルフダイバーは嫌われてきました。「どこにもお金を落とさず、勝手に潜りマナーも悪い、事故も多く迷惑だ」という具合で負の面だけが先行し廃れてきました。

「勝手にみんながセルフで潜るようになると飯のタネがなくなる」というプロ側の大人の事情と色々がマッチしたこともあり、日本のダイビング文化を形成してきました。

しかしそれは正常とは言えません。

昔はともかく今は、【ダイバー=密漁する】なんて考える人はいませんし、
情報化社会で多様性が認められる時代です。スタイルや考え方は様々認められる時代になりました。

そこで、セルフ(バディ)ダイビングです。

自立してやりたい人は自分で気軽に楽しめる道をしっかり残すことで、
楽しみの本質がより理解できます。

ゴルフの世界ではキャディ付きもセルフラウンドも両方尊重されていますよね?
ある時はセルフで練習ラウンドもするけど、キャディさんの読みも知りたいししっかりまわりたい時はキャディを付ける。

セルフの大変さがわかるから
キャディさんというプロの価値もわかるわけです。

ダイビング業界もそうあるべきで
原点に返りセルフ(バディ)ダイビングをしっかり意識することでより良いダイビングができるようになるんじゃないでしょうか。

このあたりがあって【心得の書】でも書いた、
「知識があってそうするのとそもそも知識がなくてそうなってしまうのでは得られる結果が大きく変わってくるはずで、ダイビングもまたしかり」ということに繋がると思います。

セルフでmoguru時には、自立したダイビングのスキルと正しい気象(海象)判断が必要で、
mogureruの独自サービスはそれができる日本で唯一のサービス(気象業務許可第203号)です。

mogureru?気象予報士 MASAHIRO SEKITA